今回は、Jw_cadで図形を回転させながら連続して複写する際、特定の設定によって動きがどのように変化するかを解説します。同じ「回転しながらの複写」でも、設定ひとつで結果が大きく変わる部分です。
回転複写の基本動作(常に同じ角度になる場合)
例えば、長方形を「複写」コマンドで範囲選択し、基点を指定してから角度を「30度」と入力したとします。 通常、このまま任意の場所を連続してクリックしていくと、貼り付けられるすべての長方形は、元の図形に対して30度傾いた状態で複写されます。
これは、何度クリックしても、あくまで最初に選択した図形が「元図形(0度)」として保持されているためです。1個目も2個目も、その元図形を基準にして30度回転したものが作成されます。
連続して角度が加算されていく動作
一方、設定を変更すると、連続してクリックするたびに角度が加算されていくような動きを作ることができます。 1個目は30度、2個目はさらに30度回転して60度、3個目は90度…といった具合に、配置するごとに角度が変わっていきます。
違いを生む設定:「複写図形選択」
この動きの違いは、「作図属性」の中にある「複写図形選択」というチェックボックスの有無によって決まります。
チェックが外れている場合
最初に指定した図形が常に「元図形」として固定されます。そのため、何度貼り付けても基準は変わらず、元の図形に対して30度の角度のまま複写されます。チェックが入っている場合
1個目を貼り付けた直後、「今貼り付けた図形(30度の図形)」が、自動的に次の「元図形」として認識されます。 つまり、30度傾いた図形を基準にしてさらに30度回転するため、画面上では60度になります。次にクリックする時は、その60度の図形が新たな元図形に切り替わるため90度になる、という仕組みです。
まとめ
「複写図形選択」にチェックを入れるか入れないかで、連続複写時の基準となる図形が切り替わります。 一定の角度を保ったまま複数配置したい場面と、徐々に角度をつけて配置していきたい場面で、この作図属性のチェックを使い分けてみてください。用途に合わせて設定を変更することで、作図作業をよりスムーズに進めることができます。