AutoCADには、あらかじめ図面枠が設定された便利なテンプレートが標準で用意されています。これらを活用することで、一から図面枠を作成する手間を省くことが可能です。今回は、デフォルトで用意されている図面枠付きテンプレートの種類と、その具体的な使い方について解説します。
図面枠付きテンプレートの開き方
まずは、図面枠付きのテンプレートを呼び出す手順です。
AutoCADの「スタート」タブを開きます。
「新規作成」の横にある下向き矢印をクリックし、「テンプレート参照」を選択します。
テンプレートのリストを下へスクロールすると、「Tutorial-」から始まるファイルが4つ見つかります。これらが図面枠付きのテンプレートになります。
テンプレートの種類(日本語仕様と英語仕様)
用意されている4つのテンプレートは、仕様(言語)と用途によって以下のように分類されています。
先頭のアルファベットによる違い
「I」から始まるもの(Tutorial-iArch など):日本語仕様
「M」から始まるもの(Tutorial-mArch など):英語仕様
用途による違い
「Arch」:建築用
「Mfg」:機械用
日本語仕様テンプレートの特徴と注意点
例として、機械用の日本語仕様「Tutorial-iMfg」を開いてみます。 新規図面としてファイルが開かれ、レイアウト空間に図面枠が配置された状態になります。オブジェクトプロパティを確認するとわかりますが、この図面枠は「ブロック」として挿入されています。
ここで一つ注意点があります。日本語仕様のテンプレートには、文字入力用の「属性」が設定されていません。図面番号やサイズなどを記入する場合は、マルチテキストなどを使用して直接文字を書き込むか、自分でブロック定義内に属性を追加する必要があります。
英語仕様テンプレートの活用と編集方法
一方、英語仕様の「Tutorial-mMfg」を開いてみると、図面枠内の「X」と表記されている箇所などに「属性」が設定されています。 該当部分をダブルクリックすると「属性編集」ダイアログが開き、そこから直接文字を入力して図面枠の項目を埋めていくことができます。文字入力の手間を考えると、こちらの方が扱いやすい場面があります。
英語表記のままだと使いにくい場合は、ブロックを編集して日本語に書き換え、独自のテンプレートとして保存しておく方法が有効です。
テンプレートの修正手順
図面枠(ブロック)をクリックして選択します。
右クリックメニューから「ブロックエディタ」を開きます。
変更したい箇所(例:設計者名の欄など)をダブルクリックして編集状態にし、日本語に書き換えます。
「ブロックを保存」をクリックし、ブロックエディタを閉じます。
このように、あらかじめ属性が設定されている英語仕様のテンプレートをベースにし、項目名を日本語にカスタマイズして使う方法も効率的です。用途や好みに合わせて、最適なテンプレートを選択してみてください。