AutoCADで等間隔に並んだ穴の寸法を記入する際、「間隔の個数(3)× 穴のピッチ(20)= 全長(60)」のような表記をすることがよくあります。
しかし、設計変更などでピッチが20から30に変わった場合、寸法のテキストを手動で一つずつ修正するのは手間がかかります。 今回は、図形の変更に合わせて寸法値の「ピッチ」と「全長」を自動で更新させる手順を解説します。
■ 全長を計測値と連動させる
まずは、オブジェクトプロパティ管理を使って、全長が図形と連動するように設定します。
通常通り、全長の寸法(例:60)を記入します。
記入した寸法を選択し、「Ctrl + 1」キーを押してオブジェクトプロパティ管理を開きます。
プロパティ画面を下にスクロールし、「寸法値の優先」の項目をクリックして入力状態にします。
入力欄に「3 × 20 = <>」と入力します。 ※「<>」(大なり小なり)を入力することで、AutoCAD上の計測値(全長)が自動で表示されるようになります。
エンターキーで確定します。グリップを動かして図形を変形させると、全長が連動して変わることが確認できます。
■ ピッチ寸法にフィールドを挿入する
次に、ピッチの数値(先ほど入力した「20」の部分)も実際のピッチ寸法と連動するように「フィールド」の機能を使います。
オブジェクトプロパティ管理を閉じ、寸法値をダブルクリックしてテキスト編集状態にします。
「20」の部分をバックスペースキーで消し、その場所で右クリックしてメニューから「フィールドを挿入」を選択します。
ダイアログが開いたら、分類から「オブジェクト」を選択し、オブジェクトの選択ボタンをクリックします。
画面上の「ピッチの寸法」をクリックして選択します。
プロパティの項目で「計測値」を選び、形式を「十進法」、精度を「0(整数)」に設定してOKボタンを押します。
コマンドを抜けてテキスト編集を終了します。ピッチの数値に網掛けが付き、フィールドとして設定されたことがわかります。
■ 変更を反映(更新)させる手順
配列複写のグリップなどを操作して、図面上のピッチを30に変更してみます。 全長(<>の部分)はリアルタイムで自動変更されますが、フィールドで設定したピッチの数値はすぐには切り替わりません。
フィールドの数値を更新するには、再作図(REGEN)を行います。 キーボードで「RE」(またはREGEN)と入力し、エンターキーを押すと、ピッチの数値が最新の状態(30)に更新されます。
この方法を活用すれば、図面修正時のテキスト直し忘れや計算ミスを防ぐことができます。 日々の作図作業に取り入れてみてください。
動画での詳しい操作画面はこちらから確認できます。