【行政書士向け】jw_cadで公図を描く方法【Jw_cad】

 こんにちは。今回は、Jw_cadを使用して公図をCADデータとして描く(トレースする)方法を解説します。

法務局などで取得したPDFや紙の公図データは、そのままでは線データとして編集できません。CAD上でなぞってデータ化することで、敷地の位置図や案内図を作成する際に大変便利に活用できます。

公図をCADに取り込む際の最大のポイントは「縮尺の合わせ方」です。公図には一般的な図面のようなスケールバーが付いていないことが多いため、正しい縮尺で読み込むための少しの工夫が必要になります。

公図の縮尺と基準寸法について

法務局などの登記情報提供サービスからダウンロードした公図(A3サイズ・縮尺1/500の場合)には、図面の四隅付近に十字のトンボ(交点)が描かれています。

説明書を確認すると、この交点間の距離は「横250mm、縦252mm」と定められています。この寸法を基準にして、Jw_cad上で画像の大きさを正確に合わせるのが今回の重要なポイントです。


作業の手順

1. 公図を画像データとして切り出す

まずはPDFの公図データを画像として保存します。Windowsに標準搭載されている「Snipping Tool(スニッピングツール)」などを使い、地図の枠部分を囲って画像(JPEGやPNG)として保存しておきます。

2. Jw_cadの初期設定と画像の読み込み

Jw_cadを起動し、用紙サイズを「A3」、縮尺を「1/500」に設定します。 「編集」メニューから「画像編集」を選び、「画像挿入」をクリックして先ほど保存した公図の画像を読み込み、作図画面上の適当な位置に配置します。

3. 基準線の作成と画像フィット機能

画像の横幅を正確な寸法に合わせるため、基準となる線を引きます。 線コマンドを選択し、寸法に「250*500」と入力して水平な線を引きます。(1/500の縮尺で作図しているため、実際の長さ250mmに分母の500を掛けた値を入力します)。

次に、画像編集の「画像フィット」機能を使用します。

  1. 画像上の横の交点(トンボ)を左クリックで2箇所指定します。

  2. 続いて、先ほど引いた基準線の両端を右クリックで指定します。 これで画像が正確な縮尺に自動調整されます。

4. 公図のトレース

縮尺が合った画像の上から、線コマンドを使って境界線をなぞっていきます。 作業用のレイヤーを分け、線の色を赤色などに変更しておくと、なぞった線が視認しやすくなります。すべてなぞり終えた後、画像データのレイヤーを非表示にすれば、CADデータ化された公図の完成です。


解説動画

実際の画面操作を見ながら確認したい方は、以下の動画もあわせてご参照ください。