AutoCADで図面を作成する際、ブロックに文字情報を埋め込める「属性定義」は便利な機能です。ブロックを挿入するたびに異なる文字を設定できるため、作業効率が向上します。
しかし、作成した図面をJw_cadなど他のCADソフトにDXF形式で渡す場合、少し注意が必要です。属性定義はAutoCAD特有のオブジェクトであるため、そのまま書き出すと他のCADでは正しく読み込まれないことがあります。
そのため、他ソフトへデータを渡す際は、属性定義を通常の「文字」オブジェクトに変換(分解)しておく必要があります。
通常の「分解(EXPLODE)」コマンドの問題点
ブロックを分解する際、一般的には「分解(EXPLODE)」コマンドを使用します。
しかし、属性定義が含まれるブロックに対してこのコマンドを実行すると、入力していた文字(例:「A」や「B」など)が維持されず、属性のタグ名に戻ってしまいます。さらに、オブジェクトのプロパティ(Ctrl+1)を確認しても、種類は「属性定義」のままであり、通常の文字には変換されていません。これでは他のCADに正しくデータを渡すことができません。
Express Toolsの「BURST」コマンドを使用する
属性定義の見た目(入力された文字)を保ったまま通常の文字オブジェクトに変換するには、AutoCADの「Express Tools」を使用します。
手順
画面上のリボンメニューから「Express Tools」タブを開きます。
「Explode Attributes」(コマンド名:BURST)をクリックして実行します。
画面上で分解したいオブジェクト(ブロック)を選択し、右クリック(またはEnterキー)で確定します。
この手順を行うことで、ブロックの枠線と文字が綺麗に分離されます。 分離された文字を選択してプロパティを確認すると、オブジェクトタイプが「文字」に変換されていることがわかります。入力していた文字のデータもそのまま維持されます。
まとめ
他のCADソフトと図面データを共有する際は、AutoCAD固有のオブジェクトを一般的なオブジェクト(線や文字など)に変換しておくことが大切です。
Express Toolsの「Explode Attributes(BURST)」を使うことで簡単に属性定義を文字化できるので、データ変換時の参考にしてください。
動画
動画で解説しました。ご参照ください。